年齢とともに下がっていくのは妊娠率、それと反比例するように上がっていくのは流産率。
卵子の質の低下や卵子の老化などが言われ、女性の高齢妊娠・高齢出産のリスクは知られてきています。
しかし、男性も35歳を超えると高齢妊娠となり、受精能力は衰えていくばかりか、35歳以下の男性に比べると流産率は1.3倍になるというデータがあります。
最近では男性不妊の認識も少しずつ浸透してきており、早いうちから精液検査を受けるという世間の流れになってきているように思います。
男性の場合、射精が出来れば妊娠させる能力がある、精液の量が多いから大丈夫と考えているのは大きな間違いです。
精液中に精子が多いか少ないかは別の問題であり、精液検査でわかる数・運動率・奇形率等の目に見える部分に問題がないから精子の状態が良いというのも別の話です。
タイミングや人工授精では精子数、運動率の高さは重要で、低いと受精をすることができません。
さらに染色体も完ぺきでなければ、着床も妊娠継続もできません。
現在、原因不明の不妊症で悩まされている夫婦は多く存在し、不妊症で悩んでいる夫婦の70%は原因不明といわれています。
つまり妊娠に関して、わかっていることのほうがまだ少ないといわざるをえません。
検査に異常がなかった=健康=妊娠出来る
とはなりません。
精子が35歳を境に受精させる能力が減り、流産率が上がり、年齢に抗えない部分があります。
それを認めつつ今置かれている状態よりも更に良い状態へしなければなりません。
当院では、精子の性質も考慮し、積極的に男性不妊へアプローチしていきます。
こちらもご参考に
精子の質を改善し、妊娠率を上げる!
男性不妊に特化した鍼灸院です。
不妊の原因として男性不妊が半分を占め、妊娠するには精子力が絶対条件
精子はとても繊細です。
最近では環境ホルモン、農薬、大気汚染、ストレス、高体温、食事の影響などによる機能の低下が確認されています。
1970年代から精子の研究が欧米を中心に活発となり、年々精子の質は落ちていっているとの研究結果が出ています。
しかし精子の質が落ちている原因の約6割は現在、解明されていない状況です。
受精するのは1つの精子です。
射精された精子数は数千万という母数で、その中の1つが卵子と受精します。
質的にもっとも優れている精子が受精できれば良いのですが、そうとは限りません。
結果、良好でない精子が卵子と出会い、受精もできない、できたとしても流産してしまいます。
そこで精子の質をどうにか上げることはできないかと、研鑽を重ね、現場にて結果を出してきました。
その際、お身体の状況を見極めるため、東洋医学的診察方法を駆使し、さらに自律神経の評価などを行います。
精液検査にて問題を指摘された、異常はないが結果が出ない方はぜひご相談ください。
精子は男性の鏡である!!!
精子は自分自身の鏡です。
精子を顕微鏡で観察してみるとそれぞれが自由に、元気に泳いでいます。
まるで小さな男の子が縦横無尽に走りまわるような感じです。
そんな元気な精子はまさに男性自身が作り出すものですから、元気な男性からは元気な精子が作られるということです。
疲労や睡眠不足、ストレスをお持ちの男性は心労、肉体疲労に悩まされているかもしれません。
そこでリフレッシュを含めたケアが重要となります。
第1にすべきは食事で、栄養不良、栄養不足では元気な肉体は作れず、また元気な精子は作れません。
第2に栄養を運ぶ血流を改善しなくてはなりません。
精索静脈瘤をはじめとした血流不全は大きな問題です。
よって運動による血流改善と自分では気づかない血行不良を改善する鍼灸マッサージは大きなプラスとなります。
私たちは鍼灸マッサージと食事や日常生活をどう過ごせば良いかのアドバイスをさせていただきます。
最新の情報をもとに適切にお伝えさせていただきます。
精液検査の種類
精液検査にはどのようなものがあるのでしょうか?
一般的な検査には以下のようなものがあります。
・精液量
・精子濃度
・総精子数
・運動率
・正常形態率
精液は、前立腺液と精嚢分泌液、そして精子からなります。
前立腺液にはクエン酸やタンパク質分解酵素が含まれ、クエン酸は精液のPHを弱アルカリ性に維持、タンパク質分解酵素は卵子の中に侵入するときに必要です。
精嚢分泌液には果糖とプロスタグランジン、凝固因子が含まれ、果糖は精子の鞭毛運動に必要なエネルギーです。
プロスタグランジンは、リン脂質から作られ、子宮筋の収縮を起こし、凝固因子は血を止める働きがあります。
この両者は精子の運動に関係しています。
射精された精子は、凝固因子によって固まり、その後タンパク質分解酵素によって液状に変化します。
精液の大部分は分泌液から成っているので、精液が出るからといって精子の数が多いというわけではないので注意しなくてはなりません。
男性に多い間違いです。
『精液が出る=精子がある』わけではありません。
そこで重要になるのは精子濃度です。
1ml中にどのくらいの精子が存在しているかどうか。
基準値では、1500万個以上/ml(WHO2010年)が良いとされています。
1射精で精液量が1.5ml以上だとすると、2500個/mlの精子があるということです。
私が学んだ20年前には1射精当たり、数億の精子があるといわれていましたが、年々精子数は減っています。
実際、WHOが定めている基準値も、1999年と2010年で違いがあります。
全体的に基準が低くなっています。
近年、草食系男子などといわれるように男性の男性ホルモンが減っているとも言われていますし、仕方ないかもしれません。
しかし、妊娠には精子の数、そして元気な精子が必要です。
実際の検査では、精液量は専用容器に入れれば測ることができ、精子濃度や総精子数、運動率、正常形態率は顕微鏡でカウンターを使って数えます。
今では自動で測定する機器もあります。
これは便利で、精液検査がどんどん行わればいいですね。
精子に関して見落とすというか、精子や生殖器には触れられたくないと思うのが男性の心理です。
女性からすれば大した問題ではないかもしれませんが男性には触れられたくない話です。
精液検査を渋る男性が多いというのもそれが理由かもしれません。
しかし、妊娠には卵子と並び、重要な問題なのです。
1個でも多く、そして1%でも活動している精子を目指すべく、日々の努力が重要です。
精子数を上げるには、射精をして作られる頻度を上げることが重要です。
病院によっては『毎日射精せよ』と言います。
そして精子の運動率を上げるには、やはり血行がカギを握ります。
骨盤周囲の血流改善をすることです。
そこで鍼灸はかなり効果を発揮します。
当院にも多くの男性がご来院しますが、皆様、確実にレベルアップしています。
食事やサプリをはじめ、日々の生活アドバイスも致します。
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