当院では、鍼や灸のみ、マッサージのみの施術は致しません。
すべて組み合わせて行います。
効率よく結果を出すには、どれも欠かすことができません。
特に妊活中、マタニティの方へは骨盤内の血流を促進するため、全身へのアプローチが必要となってきます。
中でもマッサージには順序が大切で、血液の流れを把握しながら行います。
良好な血流は内臓機能の活性化には欠かせません。
施術時間にもよりますが、隅々までマッサージを行っていきます。
骨盤内性器機能を改善、自律神経バランスを改善、ホルモンバランスを改善、卵子の育成を促したり着床を促す目的で施術を行います。
施術には骨盤矯正も含まれます。
マッサージについて
全身のツボにアプローチする指圧マッサージです。
からだの深部の筋肉までしっかりとゆるめ、骨格、
神経系などを含め、全身のバランスを整えていきます。
マッサージとは
ヨーロッパでおこり、体系化され医療に応用されていたもので、明治中期にフランスより日本に輸入されました。
現在も医療補助の施術として医療・保険・その他の面で広く応用されています。
ヒポクラテスの時代(BC4・5世紀)から存在し、現在のように体系化されたのは19世紀ごろです。
それまでは民間療法としてしか存在していなかったのですが、1875年に循環系への効果を実証した論文で整形外科で応用され初め、ブームになります。
その後、新陳代謝、消化、循環に及ぼす影響など多くの研究発表がされ、医療マッサージとして内科・外科・整形外科と応用分を広げて現在に至ります。
日本に伝来したのは明治20年、陸軍の軍医がヨーロッパから持ち帰った最先端の技術として外科で医療マッサージ用いられました。
その後、輸入されたマッサージと日本古来のあん摩術の長所を取り入れて、日本独特のマッサージ手技となって医療界に広く普及しました。
マッサージは皮膚に直接、滑剤(オイル等)を用いて施術します。
身体の中心に向かってマッサージを行うのが特徴です。
主に循環系を対象になでたり、さすったりする手技です。
指圧マッサージとは
古法按摩、導引、柔術の活法を合わせ、圧を主体とした独特の施術で大正初期にアメリカの整体療術の理論と手技を取り入れて体系化されました。
指圧は一点圧として作用させます。
導引とは「大気を導いて体内に引き入れ、深く呼吸し、心を鎮め、慾を制する」ことです。
この究極の目的は、各個人が自ら運動して、身体を鍛え、心身を明朗にして不老長寿の仙境の域に達すること。
仙境の域、とまで行くかどうかは別として、これを理想とした呼吸運動法ということになります。
柔術の活法とは、柔術という柔道の元となった古い武術、その修行中の事故の救急法のひとつとして失神者を蘇生させるための衝撃法です。
江戸時代まではこれらを総合した経験治療とした民間療法でした。
明治時代から、これらの手技操作と共通するアメリカの整体術、カイロプラクテック、オステオパシー、スポンディロセラピー、等の療術が輸入されるにおよび、この施術を導引に加え改良し独自の手技療法として体系化し、大正時代には指圧法として統合されました。
昭和30年には法律で認められました。
指圧は、薄い衣服の上から生体に現れる反応点を対象として主に一点圧の刺激を遠心性に与え、圧反射機転により神経や筋肉の機能を調節します。
現在、指圧は大まかに分けて二通りの施術方針があります。
ひとつは、経絡を基本とした経絡指圧、もう一つは生理学に基づき指圧する指圧方法です。
あん摩マッサージの効果
古代中国に起こり日本に渡来し、東洋医学における経絡をめぐる気血の虚実に対し補瀉の法をもって施術します。
東洋医学の最大の特徴といえば「気」の概念です。
気は見ることはできない、感じるエネルギーを指します。
気には、両親から受け継いだ「先天の気」と食事や呼吸により取り込み、作り出す「後天の気」があります。
後天の気から「栄」と「衛」が生じ、この栄衛の二気の流れる経路が経絡となります。
手と足に流れる十二本の経絡と身体の中心を流れる任脈と督脈の二脈を合わせて十四経脈と呼びます。
この経絡を巡る気血が不足している「虚」の場合には補法、気血が滞っている「実」の場合には瀉法を行い、気血の流れを整えることにより、疾病の治療を行います。
明治以降、医学は東洋医学から西洋医学に変わり、治療法も東洋医学から西洋医学に主体が変わったため、これらの理論ではなく、西洋医学の解剖・生理学を元にした循環系、運動器系、神経系へのアプローチへとなりました。
現在のあん摩は薄い衣服の上から施術を行い、中心部から末梢に向けて施術します。
筋肉を対象として押したり、こねたり、つまみ、筋肉の硬結を取り除き、筋組織の循環を良くし、新陳代謝を盛んにします。
あん摩マッサージ指圧の効果的な症状や疾患として、肩こり、だるさ、頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、疲労、腰痛、便秘、不眠、食欲不振、冷えなど、いわゆる不定愁訴症候群や、内因性の疾患(神経痛、麻痺、脳卒中後遺症、リウマチ、本態性高血圧など)や、外因性の疾患(関節の変形、骨折、脱臼、捻挫の後遺症など)が挙げられます。